経済はアートの下僕 – ジョン・メイナード・ケインズ –
本物のアートを日常のマストに
ミュージアムコレクションアドバイザーとして、アートフィールド全般で国際的に活動している玉田俊雄氏にインタビューをさせていただきました。
「アートは人間にとって、また社会にとって最も重要なものです。
猿のような動物には文化は不要ですが、もし人間にアートがなければ、猿の社会と大差はありません。
日本社会ではアートは非日常でも、欧米の上流社会ではアートは日常。
本物のアーティストやアートフィールドのエキスパートは、ヒエラルキーの頂点なんです」。
確かに、日本では誰にでもアーティストのような表現をすることが多いです。
メディアがミュージシャンをアーティストと表現しているのがいい例だと思います。
「そう。本来アートは未来の表現ですので、それまで誰も見たことがない。
そのため、少し距離を感じてしまうのです。
対してデザインは現在の表現なので、すぐに理解できるのです」。
そんな玉田氏が認める本物アーティストが桑山忠明氏です。
「桑山さんは、アートの歴史にない新しいアートを創造している、世界でも稀有なアーティストで、歴史に残るアーティストです」。
フジテレビギャラリー時代から内外の美術館の展覧会企画やサポート業務を実施してきた玉田氏。
「アートを日常化させることが私の使命だと考え、2つのNPO『子ども教育立国』、『文化立国』の活動をしています」と語ってくれた玉田氏は、現在、日本の子供たちの未来のために、「グローバルリーダー」を育てるための教育、「文化立国」を実現するためのアートプロジェクトや政策提言も行っています。