ユダヤ人サバイバーのビザ原本を偶然お持ちの方々へ 協力求む! 当時のビザお持ちではありませんか?
映画『杉原千畝 スギハラチウネ』が好評のうちに日本国内の上映を終了しました。
今後も杉原氏に関して様々なイベントが企画されている中、NPO法人「杉原千畝命のビザ」の副理事長・杉原まどかさんから、ユネスコ世界記憶遺産申請に纏わる重要な情報をお知らせします。
当時のサバイバー、末裔の方々のご協力をぜひ!
ご存じの通り、杉原千畝氏の功績が日本代表としてユネスコ世界記憶遺産への登録に向けて動き出しています。
リトアニア・カウナスで発給したビザのリスト
(サンライズ出版株式会社『杉原千畝と命のビザ』より)
現在は、杉原氏が外務省勤務時代の公電原本、リトアニア・カウナスで発給したビザのリスト、およびサバイバーから寄贈されたビザ原本が付帯資料の中核を成しています。
杉原まどか氏によると、
「正直な話なんですが、もう75年以上も前のことなので、当時のビザ原本をお持ちの方々や末裔の方々から、情報が入りにくい側面が否定できないのです。
2139個のビザが存在していたことだけは確かなんですが……。
歴史的にも貴重なものですし、ユネスコの世界記憶遺産の最終審査にも大きな役割を果たすものになります。
現在日本にありますビザ原本は岐阜県八百津町にサバイバーから寄贈いただいたもの一通のみですが、もし当時のビザ原本をお持ちの方々がいらっしゃったら、コンタクトいただきたいのです」。
太平洋戦争前の話。
記憶も記録も風化していくのはやむを得ませんが、一縷の望みを託しHighNetWorth Magazineでもこの呼びかけに協力しています。
直接、間接に情報をお持ちの方々はぜひ当社までコンタクトをお願いします。
杉原 まどか 氏
神奈川県藤沢市生まれ。
清泉女子大卒業後、大手保険会社勤務を経て、2012年にNPO法人「杉原千畝命のビザ」の副理事長に就任。
杉原千畝氏の孫。