【クールジャパン総合研究所　Vol.3】①石垣焼を世界へ～ガラスと陶器の融合が生み出す沖縄の海の色彩～

世界で活躍する沖縄の名工

陶器とガラスを融合させて創る石垣焼。
1999年に石垣焼窯元を創設した金子晴彦は、2012年に沖縄県の名工となり、現在はフランスを中心に海外で活躍しています。

石垣焼のブルーの色は海外でも非常に評価が高く、2015年12月、歴史ある絵画展SNBAの日本代表として10mの「サイレント・ブルー・ウォール」をパリのルーブル美術館「カルーセル・ドゥ・ルーブル」に作りました。

沖縄を起点に日本と世界を繋ぐ石垣焼

沖縄で取れる鉱石を粉末にして、透明なガラスを載せて焼成すると、まるで沖縄の海を思わせる様々な色に変化します。
自然の海が毎日表情を変えるように、石垣焼もひとつひとつその表情が異なります。
金子晴彦氏は、海の深さによって見える色の濃淡やグラデーション、海の色の持つ光に対する発色、海が持っている生命力の表現方法を探究し続けています。

また、「石垣島の地名をもっと世界のたくさんの人に知ってほしい。
そして、石垣島を起点に日本を旅するきっかけになれば本望です」とも語っています。

今では、石垣焼のギャラリーに年間10万人もの観光客が訪れ、インテリアとして、特別な方へのギフトとして多くの人々に愛されています。