なぜ、富裕層はデュアルライフを求めるのか?

多くの富裕層がデュアルライフ(二拠点生活)を楽しんでいる。
私のような凡人は「お金が余っているから、色々な所に住みたいのだろうな。」とか、「お金が余っているから、ホテルに泊まるよりも家を買ってしまったほうが良いのだろうな。」なんて考えていた。
しかし、多くの富裕層に取材を続けていく中で、多くの富裕層がある明確な理由を持ってデュアルライフを楽しんでいるということがわかってきた。
それは、「インプット」と「アウトプット」だ。

最近は、富裕層や、時間に余裕があるリタイヤ組だけでなく、空き家やシェアハウスなどのサービスをうまく活用することで、夢を持つ若い世代もデュアルライフを楽しみ始めているようだ。

京都市内在住、「コミュニティダンス・ファシリテーター」という肩書きで活動する千代その子さん(31)もその一人だ。とあるプロジェクトのために訪れ、街と街の人々にもすっかり惚れ込んだ兵庫県豊岡市の城崎温泉をもうひとつの拠点にするべく2018年に社団法人を設立。ダンスを通した地域貢献を実践している。

彼女はデュアルライフを楽しんでいる理由をこう語っている。
「家族と暮らす京都は、生活面でサポートし合うことができるので、何かを学んだり吸収したりする環境が整っているインプットの場。そして城崎は、京都で得たものを使いながら集中してダンスと向き合う実践の場、という感じでしょうか。」

まさに、この感覚が多くの富裕層方々が持っている感覚であり、実践している生活スタイルなのだ。
もちろん、遠くに住むことが目的ではない。

みなさも是非一度、真剣にデュアルライフについて考えてみては?