備えあれば、憂いなし～海外ペンションプラン徹底活用法～

増渕
まずはじめに、HMPPは、日本人にわかりやすく説明すると、どのようなものでしょうか。

ガレス
まず最初に、どのような理由で年金プランの構成を決めたのかということからご説明させて頂きます。

投資のプロフェッショナルとしていつも驚かせられてきたのは、富裕層を対象とする投資会社や民間銀行が、クライアントの資産を保護された構造に投資せずに、むしろ普通預金の中で衰えさせていくということです。

そこで、革新的なポートフォリオを使って健全な収益をもたらしながら、クライアントの資金を租税効率の高い年金プランで保護することを第一の目的とする、Hermes Securitasの子会社であるHermes Privateを設立したのです。

年金プランを利用すれば、贈与税を払うことはありません。さらに日本では外国の年金プランを利用することに対して規定がありません。

私どもの年金プランは、HMPP（Hermes Master Pension Plan）と呼ばれるもので、香港政府によって規制されています。日本を含む30ヵ国と締結されている二重課税防止条約の恩恵を受けるものです。

年金管理者であるLuteaは独立した会社であり、世界の４ヵ国に事務所を構えています。

Hermes Privateは、指定されたフィナンシャルアドバイザーですが、クライアントの資金や資産を直接的に利用する権利はありません。これはクライアントが安心して利用する上で非常に重要な要素です。

Hermes Privateによって構築されるポートフォリオ内の資産は、販売コミッションが課金されることは一切無く、そして米国の証券取引委員会であるSECや、英国や日本の金融サービス機構（FSA）などの政府組織によって規制されます。 実際、私どもでは20以上に及ぶ株式市場及び債権市場にアクセスすることが可能です。

これらの優れた特徴を生かして流動性資産を購入するために、ポートフォリオ・ボンドを使います。ポートフォリオ・ボンドというのは生命保険会社が取り扱う商品です。そこから株式や債券やファンドや通貨などを購入し、ポートフォリオ・ボンドの中で保持します。

クライアント名で購入される資産はなく、実際、すべての資産は年金管理者の名前で購入されます。

購入された資産は、その日のうちに同様に売却することも可能です。これは、すばやく資産を売却する必要のある下降市場において非常に有益です。

またHermes Privateでは、高級ワイン、不動産、金、未公開株といった非流動性資産しかも一流のものを入手することができます。これらの非流動性資産は、年金管理者によって設立される会社を通して購入されます。年金管理者はこの会社を通して、クライアントの個人的計画や投資のための資産を取得することができるのです。

Hermes Private は世界中のファンドマネジャーと強い繋がりがあります。彼らの扱うファンドの多くは、一般の人々には入手ができないものですが、私どものクライアントには入手が可能です。

またHermes Privateでは、私どものウェブサイトからクライアントの投資資産の価値を表示する評価表を日本語で提供しています。評価表は毎日更新され、クライアントは正確で最新の情報を常に閲覧することが可能です。

年金プランへの申込の手続きはシンプルです。クライアントがお申し込みに同意されると、必要書類を完成するために年金管理者がクライアントのもとへ香港から参ります。

クライアントが個人的に記入する書類はこのときのものが最後となります。その他の申し込みに係る書類は、クライアントの許可の上で、年金管理者によって作成されます。完成した書類は、クライアントのためにカスタマイズされた安全性の高いクラウドアカウントにアクセスすることによってご覧いただけます。

その他にも、投資の構造についての詳細な説明と円滑な手続きを行うために、チーフ・インベストメント・オフィサー及び日本人コーディネーターを含む私どものチームが日本に参ります。

HMPPを始めることはとても簡単で、いったん設定されれば、HMPPは高い租税効果と柔軟性をもって機能します。クラアントの資産を保護する構造は、透明性が高く、クライアントの資産保全にコミットした一流のチームによって管理されます。

 

増渕
このシステムの長所をひとつあげるとすれば、それは何でしょう。また、その理由を教えてください。

ガレス
私どものシステムは、第三者である年金管理者によって保護されます。つまりこれは、クライアントの資金が、香港政府の規制によって保護され、日本を含む30ヵ国と締結している二重課税防止条約の恩恵を受けるということを意味します。

民間銀行では、強固な構造によってクライアントを保護することを選択せずに、現地で採用可能な人達からのアドバイスを提案するのみです。一方、Hermes Privateのチームは、高い評価を受けるエキスパートであり、世界的に名高いその分野の専門家が揃っています。要望があり次第、世界の不動産、ワイン、美術品、金などを購入するために独自のアドバイスを提供する用意ができています。

 

増渕
逆に、このシステムの短所をひとつあげるとすれば、それは何でしょうか。同様に、その理由も教えてください。

ガレス
クライアントは50歳になるまで資金を引き出すことは出来ません。これは年金プランの規定で定められています。しかしながら私どもは、クライアントが物理的に資金を引き出すことを決してお勧めしません。

代わりに、年金の資産を担保に、銀行から貸付を受ける（ローンを組む）ことをお勧めします。そうすることによって、受取金には課税されることなく、そしてクライアントの資産は完全な状態のまま投資を続けることが可能だからです。

現在のところ二重課税防止条約のもとでは、引き出された資金には所得税が課税されます。一方資産を担保にした貸付金には所得税は課税されません。

 

増渕
HMPPのシステムは、現在日本で叫ばれている相続税対策に有効でしょうか。

ガレス
年金管理者は香港の法律に従う義務があり、その法律で定められた通り年金管理者が年金プランの実質的な所有者とみなされます。

つまりクライアントは年金プランの所有者ではないので、クライアントが死亡した場合、日本で相続税の納税義務はありません。

 

増渕
では、事業承継対策についてはどうでしょうか。

ガレス
HMPPは企業版もご用意しています。これは、香港の企業年金スキームである職業年金制度（ORSO：Occupational Retirement Scheme Ordinance）に分類されるものです。

先にも述べましたが年金プランの法的な所有者は年金管理者なので、相続税はありません。よって事業継承は円滑に進めることが可能です。

長期にわたり税金軽減効果があることから、多くの企業が日本及び世界中の資産の購入のためにORSOスキームを利用しています。ORSOは企業に収益性をもたらす強力なトレーディングツールを提供します。

 

増渕
万が一、年金管理者が詐欺を働いたり破産した場合、クライアントに対してどのような保護策があるのでしょうか。

ガレス
香港の年金管理者は香港の法律で規制されており、クライアントの資産を保護するために、年金管理者による詐欺や破産に対して最低2千5百万ＵＳドルの保険を提供することが義務付けられています。

クライアントの資産がこの金額を超えるものであった場合、保険金額は年金管理者によって増加されます。この保険による保証には上限がありません。これは世界でも最高レベルの保護策です。

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