コロナもがんも「すぐわかる」が経済的インパクトに
コロナ禍においてPCR検査という言葉を多く耳にした。当初は2週間程度で結果がわかるというのんびりした御野として伝えられたが、唾液による検査であるLAMP法の技術が急速に開発されているのは先刻ご承知の通りだ。横浜に本拠を置くメタボスクリーンが開発した超高速PCR検査システム「パソックRightGene」などはそのひとつで約20分で新型ロロナウィルスの陰性・陽性が判明する優れもののようだ。POCT(Point Of Care Testing)と呼ばれる技術を応用したもので、シンガポール政府との協業も進む。
一方で、人間と同様、多くのイヌがかかるがんの早期発見検査実現のためのクラウドファンディングも話題を呼んでいる。「血液一滴から」検査を実現することを目標にしており、開発の早期実現が待たれる。
4頭に1頭が発症するイヌのがん、血液一滴から早期発見の検査実現へ
https://readyfor.jp/projects/hacric
コロナウィルスにせよがんにせよ、早期発見に結び付く技術進化は経済の立て直しと強く結びつくもので、「すぐわかる」医療技術の発展やマーケティングはここしばらくの間トレンドとなっていくだろうと思われる。