カンボジアの富裕層マーケットを考える
内戦の傷跡からだいぶ脱した感のあるカンボジアだが、人口が1500万人あまりと隣国のベトナムやタイに大きく引き離されていることは少し気がかりだ。
しかしながら北部にアンコールワットのあるシェムリアップ、南部に一台リゾート地シアヌークビルを擁し、それなりの形で富裕層マーケットが形成されていくだろう。
不動産開発や旅行産業のほか、やはい農業にも注目したい。
現地で聞いた話では、さとうきびの輸出需要がとても大きいようで、しかしながらまだマーケットが機能しておらず群雄割拠状態。
まとまった農地を入手できればとてもいいさとうきびビジネスができるのだとか。
日本人学校もようやくでき、生活コストもとても安いカンボジア。
スリランカのシナモン栽培と旅行を結びつけた富裕層の例のように、農業と不動産開発そして旅行産業を結びつけることが決め手になるだろう。
だが、気がかりなのは首都プノンペンの宿泊施設の少なさだ。
英語はそれなりに通じて快適ではあるが受け入れ態勢の基本的な柱である宿泊施設がまだまだの印象が強い。
タマホームのファンドが現地でホテル投資したのも大きくうなずける。
米ドルが普通に流通している環境なので、米ドル建てのホテル投資も魅力的。
20-30室程度の外国人専用のビジネスホテルで十分だと思うし、タイ的な魅力(建設コストが安く、宿泊収入を高く設定できる)もまだまだある。