クルーザーやプレジャーボートをビジネスで活用する
ボートとは、海の近くに住む人々の方に親和性があるのではないか、という仮説がある。
関東であれば、逗子や葉山にマリーナがあり、茨城県、千葉県にも海はあり、釣り船や、停泊船であったとしても、「船」というものに、都心住民より親和性があるのは当社の行ったデータでも明らかだ。
また、海辺の住民はリゾート思考の強い人が少なくない。
そんな人の中からビジネスでの成功者がでてくると、ボートは憧れから購入に向けて現実味を増してくるようだ。
個人で所有することに少し躊躇いがあるのであれば、堂々とビジネスで活用すればよいというのが日本のマーケットには適していると考える。
現在のボートオーナーの用途はほとんどが釣りである。
ところが、「釣り船を持っている」というのと「ボートを持っている」というのとでは明らかな差がある。
釣りのみが目的となってしまうと購入を考えたとしても中古でいいという考えになるのも頷ける。
クルマで言うところの新車との決定的な違いは、所有者の絶対数の違いにあるからだ。
それでもいい。
一度所有して、こなれたところで、安全で信頼性のある新品が欲しくなる可能性は充分ある。
その時に、注目したいのがビジネスシーン(接待)でも、ボートはすでに多く使用されている、という事実だ。
特に外国人の接待には、それだけでポイントが高くなるといえよう。
また、その接待を機に更に所有を考える輪や、ボートに興味を持つ人がでてくるだろう。
マリーナの近くに別荘や別宅のマンションを所有している人が、客人には船をゲストルームとして利用させるのもお洒落な話だ。
日本におけるボートマーケットの発展は、インバウンド観光で日本に来る外国人が増え、さらに日本に居住を始める外国人富裕層が増え、彼らへのおもてなしとしてビジネスで活用する、と考えると活用数がグンとアップする。
例えば、海外のスーパースターや、著名人、資産家のパーティーやバカンスはパパラッチやファンの目を避けるため海上で優雅に楽しむというのはよく聞く話である。
一週間1,000万~3,000万程度でチャーターしてしまう。
そこに視点をあててもいい。
チャーター用にと営業をする業者もあわられるだろう。
投資対象としてはそろそろ視野に入れてもいいはずだ。