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銀行のオーナーになるという発想をする人がこんなにも多いのかと驚いています。

当社グループは、今までの富裕層顧客との対話をヒントにしたユニークなインターネットビジネスも展開しています。インターネットビジネスといってもまだまだ、サイトがたくさん存在するというだけにとどまっていますが。。。

その中のひとつに銀行設立.com  www.ginkosetsuritsu.com というサイトがあります。銀行を買収したい、銀行のオーナーになりたい、銀行を設立したい、というニーズのみに情報を提供させていただくビジネスです。要するにそんな人は多くいないことを前提としたビジネスです。

ところが、キーワードの選定がよかったのか否かはともかく、年に数十件の具体的な問い合わせが入ります。しかもみなさんそれなりに情報もお持ちで真剣に考えている。ここ2年くらいで最も驚いていることのひとつです。

閑話休題、銀行オーナーになるということは、会社のオーナーになることと同じですので違法でもなんでもありません、もちろん。特に戦後日本は大蔵省の護送船団方式と揶揄された形で金融業が発展してきたこともあり、「銀行」を所有しようなんていう発想をあまり持つ人がいなかったんですね、きっと。でもよくかんがえてみると、三菱も三井も住友も個人が銀行を設立する形ではじまっているんですね。事業規模はともかく発想としては150年以上前の岩崎弥太郎さんたちと同じ思考回路をもった方々が、銀行オーナーになると発想し始めたわけです。銀行オーナーになると何が変わるか?一番変わるのは「銀行にお金を借りる」という発想でなくなること、のようです。そりゃそうです、今度はお金を貸す側にまわるわけですから。

さて、昔の話はともかく、ここ20年くらいでみても楽天が銀行を買収していますし、ライブドアもM&Aを銀行にM&Aを仕掛けた経緯などからして、やはり銀行オーナーには妙味があるんでしょう。特に海外の銀行買収に関してはピンキリあるので気を付けることは前提ながら、日本の国内法に縛られずに事業展開できるという意味では魅力的に映るケースも多いかもしれません。

ノーベル賞をとったムハマドユヌスさんのグラミン銀行がはじめたマイクロレンディングのような、本来銀行が銀行としての存在意義を明確化しやすいビジネスモデルを描くことができれば、社会貢献上も強烈なインパクトになるわけです。

銀行買収、あなどれません。