ラグジュアリートラベラーの「温泉」ニーズが高まる今が富裕層向けPRの好機! 「HighNetWorth Onsen Collection」&「HighNetWorth Onsen of the year」
ラグジュアリートラベラーのニーズも高まっている日本の温泉旅館
日本を代表する観光資源のひとつ「温泉」。
SushiやKimonoと同じように、Onsenという言葉も海外で定着してきている。
観光庁が実施した「訪日外国人消費動向調査(2010年版~2013年版)」でも、次に日本を訪れた際に温泉に入浴したいと答えた割合が、日本食を食べることと1、2位を争う高水準で推移している。
このことからも、温泉に対する関心度の高さが伺える。
このような動向はラグジュアリートラベルにおいても同様だ。
世界中の高級ホテルや一流レストランが加盟している「ルレ・エ・シャトー」。
実は修善寺温泉「あさば」や箱根温泉「強羅花壇」なども名を連ねていて、今後はさらに同様の温泉旅館の加盟を増やしていきたいと、CEOのジャン・フランソワ・フェレ氏は言う。
というのも、昨今のラグジュアリートラベラーは、その土地の文化を背景とした本物の体験を求める傾向が強くなってきていて、温泉旅館は本物の日本文化を体験するには最適な宿泊施設だと考えられているためだ。
既に富裕層戦略を始めている阿寒湖温泉
このようなラグジュアリートラベルの動向を受けて、日本でも様々な動きが出始めている。
たとえば北海道の阿寒湖温泉は、2016年度から欧米豪とアジアの富裕層の取り込みに向けて戦略を進めている。
阿寒湖温泉における富裕層の定義を明確にするため、まずは独自にホテル関係者や富裕層へのヒアリング調査を実施したという。
その結果を受けて、資産規模にこだわらず、阿寒湖温泉地域の経済活性化につながる消費をしてくれる層を、阿寒湖温泉基準の富裕層と定義づけた。
これは当社が以前から考えているロイヤルカスタマーの考え方そのものだ。
一方で、阿寒湖温泉が持っている観光資産などについての見直しもおこなっている。
最も重要なものに位置付けているのが、個性豊かな自然や歴史、伝統的なアイヌ文化を生かしたコンテンツだ。
ルレ・エ・シャトーのフェレ氏も言っているように、近年はその土地の文化を背景とした本物の体験を求める傾向が強くなってきている。
現時点では具体的なコンテンツにはなっていないようだが、富裕層のニーズにマッチしたコンテンツをうまく富裕層にPRできれば、富裕層の取り込みに大きく寄与する可能性は高いだろう。
都心にそびえる新しいスタイルの温泉旅館
一方でユニークな旅館も登場してきている。
そのひとつが、2016年7月にオープンした「星のや東京」だ。
ここは一般的な旅館のような平屋木造と庭を有した伝統的なスタイルではなく、地下2階、地上17階のタワー型の旅館だ。
場所も自然豊かな温泉地とは真逆で、高層ビルが林立する東京大手町。
都心のビル街ということで、イメージしにくいかもしれないが、実は大手町にも温泉が湧き出ている。
星のや東京の温泉は、強塩温泉で保湿効果が高く、肌にしっとりとなじむのが特徴だ。
旅館の最上階に宿泊客専用の露天風呂があり、都会の空を眺めながらゆったりとくつろぐことができる。
伝統的な日本旅館の和のスタイルを踏襲しつつ、都心の環境にもマッチしたモダンな空間は、これまでにない温泉旅館体験ができるだろう。
富裕層戦略で必要不可欠なラグジュアリートラベラーへのダイレクトPR
新しい動きがでてきてはいるものの、ラグジュアリートラベラーに向けた情報発信はまだまだ足りていないというのが当社の意見だ。
日本人旅行者向けには「日本の温泉100選」など、数多ある温泉を厳選して情報発信しているものもあるが、外国人旅行者向けにはほとんどないというのが実情だろう。
そこで当社は、ラグジュアリートラベラーを対象に、本誌や関連ウェブサイトを利用したダイレクトPRパッケージ「HighNetWorth Onsen Collection」と、年間で最も富裕層に評価された温泉を選ぶ賞「HighNetWorth Onsen of the year」をスタートさせた。
昨今の海外富裕層の動向を見ても、ラグジュアリートラベラーへのPRは今後ますます重要になっていくと考えられる。
当社顧客にダイレクトにPRできるこの2つを活用して、ぜひ富裕層へのPRを推進していっていただきたい。